向花村
むけむら
[現在地名]国分市向花町・向花・中央一丁目・同三丁目・同五丁目・府中町・野口東・福島三丁目
上小川村の北西、国分平野北東部の手籠川流域に位置し、集落は同川左岸に開ける。向華・牟花とも記した。北東は新町村、南西は府中村で、新町村の西部に飛地がある。近世には国分郷に属していた。地内には古代の大隅国国分寺の寺跡がある。嘉元三年(一三〇五)四月二〇日、僧暁了は台明寺衆集院に「牟花町参段在中田井」などを寄進している(「僧暁了寄進状」台明寺文書)。中田井は現在の大字向花の字下中台・上中台や大字新町の字中台にあたると思われる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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