君成田IV遺跡(読み)きみなりたIVいせき

日本歴史地名大系 「君成田IV遺跡」の解説

君成田IV遺跡
きみなりたIVいせき

[現在地名]軽米町軽米

北上高地のなだらかな裾野丘陵地帯にあり、北東から南西方向に延びる尾根の枝尾根先端にのる。標高は約二〇〇―二三〇メートル。昭和五五年(一九八〇)の調査によって縄文時代竪穴住居跡五三棟、炉跡三基、埋甕三ヵ所、配石遺構一基、土壙六三基、落し穴状遺構二基、奈良時代の竪穴住居跡二棟、近世以降建物跡一棟、土壙二基を検出。縄文時代遺構は中期末・後期晩期に及ぶ。縄文時代遺跡ののる枝尾根は南北四五〇メートル・東西五〇―一〇〇メートルで、南側先端部から標高二四〇メートルまで遺構が存在するが、標高一六〇メートル付近の平坦部は無遺構地帯がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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