日本歴史地名大系 「軽米町」の解説 軽米町かるまいまち 岩手県:九戸郡軽米町面積:二四二・六一平方キロ郡の北西部を占め、北は青森県三戸郡名川(ながわ)町・南郷(なんごう)村・階上(はしかみ)町、東は種市(たねいち)町・大野(おおの)村、南は山形(やまがた)村・九戸村、西は二戸市に接する。東端に久慈平(くじひら)岳、西端に折爪(おりづめ)岳があるほかは丘陵地帯で山林が多い。西部を瀬月内(せつきない)川が流れ、中央を蛇行する雪谷(ゆきや)川と町北端で合流する。集落は川に沿って点在している。主要道路として二戸市と久慈市を結ぶ国道三九五号、青森県八戸市から軽米・晴山(はれやま)・山内(さんない)を通り九戸村に向かう国道三四〇号と、東北自動車道八戸線(八戸自動車道)があり、軽米インターチェンジがある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「軽米町」の意味・わかりやすい解説 軽米〔町〕かるまい 岩手県北部,青森県に接する内陸の町。 1925年町制。 55年小軽米,晴山の2村と合体,現町域となる。町名はアイヌ語に由来するといわれる。中心地区の軽米は九戸街道に沿う宿場町として発展。藩政時代には付近に砂鉄を産し,南部鉄瓶,鍋,釜,農具などをつくり,多くの銅屋 (鋳物業者) があった。八戸市,久慈市の中間に位置し,各方面との交流が盛ん。町域の大部分は丘陵地帯で,耕地は雪谷川沿いにあり,ムギや雑穀類が栽培され,用材,枕木,薪炭の生産も多い。畜産,リンゴの栽培も普及している。南西部の折爪 (おりづめ) 岳山麓は折爪馬仙峡県立自然公園に属する。町域を東西に国道 395号線 (旧九戸街道) ,南北に 340号線と八戸自動車道が通り,軽米インターチェンジがある。面積 245.82km2。人口 8421(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by