精選版 日本国語大辞典 「天命」の意味・読み・例文・類語
てん‐めい【天命】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
旧中国で、超越的存在としての天が人間に命じ与えたものをいう。西周時代には、天は、無道の君主から天子たるべき命を取り上げ、新しい王朝に命を降(くだ)すとされた。これは、殷(いん)を滅ぼした周がその位置を正当化しようとしたことによるもので、『書経』『詩経』や金文(きんぶん)に現れる。この考え方は、王朝の交代を説明する易姓(えきせい)革命の原理として、以後も中国の政治思想や歴史意識に大きな影響を残した。天命は、天下全体の問題として考えられたとともに、個々の人間の段階では、運命の意味において、さらには、人間の固有の道徳性を内容とするものとして解された。『論語』に「天命を知る」とあるのはそれである。また一般的には、宿命観を表すことばとして広く使用された。
[内山俊彦]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
…現栃木県佐野市街の南西部分。天命とも書いた。特産物の天明鋳物は古くから知られ,〈東山時代,関東の天明釜をもって良とす〉(《和漢三才図会》)と,西の芦屋釜に対して高い評価をうけている。…
…中国において天帝の息子として,天帝に代わって全世界を統治する者をいう。周王朝の初年,周公(旦)らが発展させたという天命の思想によれば,天帝は天の命令を下して一つの王朝(それは血縁関係で継承される)に天下の統治をまかせるのであるが,その王朝が徳を失うと天帝はそれを見捨て,別に徳ある者を見つけ,その者を天の元子(あととり息子)と認知して,代わって天命を与える(天人相関説)。その子孫が代々天子として,天に見捨てられるまで,天下を統治してゆく。…
※「天命」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
少子化とは、出生率の低下に伴って、将来の人口が長期的に減少する現象をさす。日本の出生率は、第二次世界大戦後、継続的に低下し、すでに先進国のうちでも低い水準となっている。出生率の低下は、直接には人々の意...
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/26 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典を更新
10/19 デジタル大辞泉プラスを更新
10/19 デジタル大辞泉を更新
10/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新