周期光度関係(読み)しゅうきこうどかんけい(その他表記)periodluminosity relation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「周期光度関係」の意味・わかりやすい解説

周期光度関係
しゅうきこうどかんけい
periodluminosity relation

脈動する変光星は,変光周期が長いほど絶対光度が明るい。これを周期光度関係と呼ぶ。1912年ヘンリエッタ・S.リービットが小マゼラン雲中のケフェウス型変光星セファイド)を研究して発見した。1944年ウォルター・バーデによって恒星の種族が発見され,種族Iの星の脈動によるケフェウス型変光星と種族IIによること座RR型変光星に大別された。種族Iと種族IIはそれぞれ別の周期光度関係を示す。種族Iは絶対光度が明るいために銀河の距離を決めるのに使われ,宇宙の大きさを決定するうえで重要な役割を果たす。種族IIは球状星団バルジなど銀河系内の天体の距離測定に用いられ,銀河系構造の解明に使われる。さらに赤外線観測ではミラ型変光星の周期光度関係も知られている。

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