ケフェウス型変光星(読み)ケフェウスがたへんこうせい(英語表記)Cepheid variable

翻訳|Cepheid variable

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケフェウス型変光星」の意味・わかりやすい解説

ケフェウス型変光星
ケフェウスがたへんこうせい
Cepheid variable

周期 1~50日で明るさが規則的に変化する一群変光星ケフェウス座δ星型変光星,セファイド,ケフェイドとも呼ばれる。変光の範囲は 1等級程度。最も明るいときは F型,暗いときは G型(太陽程度)のスペクトルを示す。この型の星の変光周期は,絶対光度に比例する。そこで,星団銀河の距離を決めるのに利用される。この型の代表がケフェウス座δ星で,1784年ジョン・グッドリックがその変光に気づいた。周期と光度の比例関係を発見したのはヘンリエッタ・スワン・リービットで,1912年に研究発表した。この型の変光星のうち,周期が 1日以下のものをこと座RR型変光星と呼び,周期にかかわらず光度が一定で,やはり距離決定に使われる。通常のケフェウス型変光星は種族I,こと座RR型変光星は種族IIと分類される。

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