和久里村(読み)わくりむら

日本歴史地名大系 「和久里村」の解説

和久里村
わくりむら

[現在地名]小浜市和久里

小浜平野の西南に開けた農村で、府中ふちゆう村の南に位置する。南は丹後街道を挟んで木崎きざき村と接する。西端を多田ただ川が北流する。中世には今富いまとみ名に属して推移した。鎌倉時代、若狭一二宮(若狭彦神社)神官牟久氏と血縁をもった(「若狭国鎮守一二宮社務代々系図」若狭彦神社文書)在地豪族和久利氏の本貫地と考えられる。文永二年(一二六五)の若狭国惣田数帳写によれば、富田とみた郷給主塩飽修理進と是光これみつ名・利枝としえだ名名主の和久利又太郎との間で、富田郷散在分の正行まさゆき名をめぐる相論があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android