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和歌九品 ワカクホン

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デジタル大辞泉の解説

わかくほん【和歌九品】

平安中期の歌論書。1巻。藤原公任著。寛弘6年(1009)以後の成立とされる。和歌を九つの品等に分け、それぞれ2首の例歌をあげて優劣を論じたもの。余情を最高としている。

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世界大百科事典 第2版の解説

わかくほん【和歌九品】

11世紀初頭に書かれた藤原公任(きんとう)の歌論書。公任の理想とする秀歌を,極楽浄土の九等の区別にならって上品上から下品下まで9段階に分類し,例歌をあげて簡潔に説明を加える。詩情と表現の調和のとれた優美な姿に加えて,余意余情の深さを賞揚し,王朝公卿歌人の耽美(たんび)的な詠作活動に指針をあたえた。上品上の例歌に〈是は詞妙(たえ)にして余りの心さへあるなり〉と解説している。【近藤 潤一】

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大辞林 第三版の解説

わかくほん【和歌九品】

〔「わかくぼん」とも〕
平安中期の歌論書。一巻。藤原公任著。1009年以後に成立。和歌を九品等に分け、例歌を二首ずつ挙げて批評する。

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世界大百科事典内の和歌九品の言及

【歌論】より

…歌合のこうした要請から,〈歌論〉は隆盛に向かい,精密化されていったのである。まず,10世紀末から11世紀前半に活躍した藤原公任の著作《新撰髄脳(しんせんずいのう)》と《和歌九品(わかくほん)》がある。〈凡そ歌は心深く,姿清げにて,心にをかしきところあるをすぐれたりといふべし〉(《新撰髄脳》),〈詞たへにして余りの心さへあるなり〉(《和歌九品》)と秀歌の条件が記されているとおり,〈心〉と〈言葉〉の調和を重視しつつ,漠然とながら,余情という一つの価値規準への回路を開き,心詞の関係に歴史的方向性を与えたのであった。…

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