和泊村(読み)わどまいむら

日本歴史地名大系 「和泊村」の解説

和泊村
わどまいむら

[現在地名]和泊町和泊わどまり伊延いのべ

沖永良部おきのえらぶ島の東部に位置し、海に面する。北東手々知名ていーちや村、西はわー村。隆起珊瑚礁の段丘上に形成された集落。和泊湊があり、地名は湊を意味するトゥマイに由来するとされる。北東方、島の西岸にある伊延は当村内で、やはり港津の機能があった。正保琉球国絵図に村名の記載はないが、湊としての「和泊わとまり」がみえる。元禄四年(一六九一)に徳之島代官の管轄から分立して沖永良部島代官所が設置されたのに伴い、当村に代官役所(仮屋)が置かれた。当村は初め大城ふうぐすく間切、安政四年(一八五七)から和泊わどまい方に属し、いずれの時代も当地に与人役所が置かれた。宝永元年(一七〇四)当村に弁財天宮が建立された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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