(読み)さき

精選版 日本国語大辞典 「咲」の意味・読み・例文・類語

さき【咲】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「さく(咲)」の連用形名詞化 ) 花が開くこと。咲くこと。
    1. [初出の実例]「わが背子がやどのなでしこ散らめやもいや初花に佐伎(サキ)は増すとも」(出典万葉集(8C後)二〇・四四五〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「咲」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 9画

(旧字)
9画

(異体字)笑
10画

[字音] ショウ(セウ)
[字訓] わらう・さく

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(しょう)。〔説文新附〕五上に笑を録し、竹夭(よう)に従って、竹葉の風になびくさまとする説をしるしているが、もと(若)と同じく、巫女が手をかざして歌舞する形。えらぎ笑うことが、神を楽しませる方法であった。はその略形とみるべき字である。は笑の古文とされるが、古い字書にみえず、李義山の〔雑纂〕に「未だ語らざるに先づふ」ものを、「かたはらいたきもの」とする一条がある。「花咲く」は、古くは「花開(さ)く」「花披(さ)く」といい、〔色葉字類抄〕にも「さく」という訓はなおみえない。

[訓義]
1. わらう。
2. さく。

[古辞書の訓]
名義抄 ワラフ・ヱム・ヱ・ヱワラフ/ ホホヱム/可 ヲカシ・アナヲカシ

[下接語]
一咲・戯咲・言咲

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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