霊長目オマキザル科サキ属Pitheciaに属する新世界ザルの総称。マンクサキP.monachusとシロアタマサキP.pitheciaの2種が区別される。頭胴長は40cmくらいであるが,毛深く,尾も太いため比較的大きく見える。マンクサキのマンクmonkとはキリスト教の修道士のことで,頭部の毛並みが修道士のかぶる帽子に似ているところからこう呼ばれている。シロアタマサキの毛色には性差が見られ,雄は体全体が黒く頭の前部が白い。雌はほおに八の字状の白い筋がある。サキはアマゾン川流域からブラジル北部の熱帯降雨林に生息する。樹上で生活するが,歩くときは両手でバランスをとりながら2本足で歩くという。木の登り降りはゆっくりとしているが,すばらしい跳躍力をもっている。集団の構成はふつうおとなの雄,雌各1頭ずつに子どもを含んだ小集団であるらしい。雄は,なわばりを主張して大きな声でほえるという。
執筆者:早木 仁成
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
哺乳(ほにゅう)綱霊長目オマキザル科サキ属に含まれる動物の総称。この属Pitheciaの仲間は、オマキザル科のなかでは中形で、頭胴長30~50センチメートル、体重1.4~2.2キログラム。長く粗くてふわふわした毛が身体と尾に密生しているので、実際よりはるかに大きくみえる。シロガオサキP. pitheciaおよびマンクサキP. monachusの2種がある。前者はアマゾン川下流左岸から大西洋岸まで、後者はアマゾン川の中・上流に分布する。生態学的研究は少ないが、主として果実を食べ、数頭の集団で暮らすことが知られている。
[西邨顕達]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
1870 - 1916
英国の作家,詩人。
ビルマ生まれ。
本名ヘクター・ヒュー・マンロー。
英国で教育を受け、長編小説や戯曲を書くが、本領は笑いと残酷さにみちた短編にある。作品に「レジナルドの愉快な冒険」(1904年)、「獣と超獣」(’14年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報
働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...
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