唐人笠(読み)トウジンガサ

デジタル大辞泉 「唐人笠」の意味・読み・例文・類語

とうじん‐がさ〔タウジン‐〕【唐人×笠】

縁があり、中央が高くとがった笠。祭礼唐人囃子ばやしなどをする者や唐人あめを売る者などがかぶった。
近世1に模したかぶと。鉢が高く、つばが広い。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「唐人笠」の意味・読み・例文・類語

とうじん‐がさタウジン‥【唐人笠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 南蛮人がかぶる帽子。縁があり、中央が高くとがった帽子。祭礼の時、唐人囃子(ばやし)などをする者、唐人飴を売る者などがかぶった。
    1. <a href=唐人笠〈東都歳事記〉" />
      唐人笠〈東都歳事記〉
    2. [初出の実例]「唐人の帆綱にのぼりしを見て 槿や帆綱のかつら唐人笠〈調古〉」(出典:俳諧・江戸弁慶(1680))
  3. に似せてつくった当世兜(とうせいかぶと)の鉢。
    1. [初出の実例]「摘み鳥毛の唐人笠」(出典:浄瑠璃・薩摩歌(1711頃)鑓じるし)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android