唐房村(読み)とうぼうむら

日本歴史地名大系 「唐房村」の解説

唐房村
とうぼうむら

[現在地名]唐津市唐房

唐津湾の西側に面する浜浦。

松浦拾風土記」によれば、成尋法師が入唐の時母よりなごりの文を送られ、後を慕って来た侍女に歌を袈裟のふくさに封じて贈り、この故事によりこの地を「からふさの浦」と名付けたという。

<資料は省略されています>

しかし「千載集」にはこの歌が成尋の母の歌として載る。

正保絵図に村名がみえ、文化年中記録に畝数三町八段三畝三歩半とあり、また穀船三艘、天当一〇二艘、諸網四六帖、日高夫二千二三二日と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android