唐松・落葉松(読み)からまつ

大辞林 第三版の解説

からまつ【唐松・落葉松】

マツ科の落葉高木。本州の亜高山帯・高山帯に分布し北海道・長野県などに多く植林される。幹は直立し、樹皮は暗褐色で裂け目ができる。葉は線形で、春の芽出しと秋の黄葉が美しい。雌雄同株で、広卵形の松かさを結ぶ。材は建材・杭くいなどに使う。富士山に多いのでフジマツともいう。ラクヨウショウ。

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精選版 日本国語大辞典の解説

から‐まつ【唐松・落葉松】

〘名〙
マツ科の落葉高木。本州中部の深山の乾いた山地に生える。各地に広く植林され、庭木や盆栽ともする。ふつう高さ二〇~三〇メートル、直径六〇~八〇センチメートル。樹皮は暗褐色で鱗片状にはげ落ちる。樹形はほぼ円錐形。葉は長さ二~四センチメートル、幅一~一・二ミリメートルの線形だが柔らかく、短枝に二〇~四〇個束生し、秋落葉する。五月ごろ、雌雄同株で、単性花を短枝の先に一個ずつ付ける。雄花は球形で黄色を帯び、雌花は楕円形で紅紫色。種子は長さ三~四ミリメートルの倒卵状くさび形で、翌年一〇月ごろ成熟し、長い翼をもつ。心材は建築用材、枕木、坑木、パルプの原料など各方面で重用される。葉の出方が唐絵のマツに似る。
※歌謡・田植草紙(16C中‐後)酒呑で後「京のから松いなかのすきにさもにた」
② 模様の名。唐松の短枝に菊座状に群生する葉を図案化したもの。
※浄瑠璃・双生隅田川(1720)三「べにぞめにくくして、はしばしにから梅から松から花からくさ、からししをぬはせた」

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