日本歴史地名大系 「唐松山銀鉛鉱山跡」の解説 唐松山銀鉛鉱山跡からまつやまぎんえんこうざんあと 新潟県:北魚沼郡広神村中子沢唐松山銀鉛鉱山跡[現在地名]広神村中子沢中子沢(ちゆうしざわ)集落北方、現守門(すもん)村との境の唐松山(一〇七九・三メートル)の険しい南斜面にある。西唐松沢・東唐松沢・トヅラ折(おり)沢・大ブナの沢・小ブナの沢などの地域にわたって大規模の鉱山採掘の跡が残る。大・小のブナの沢に第一―第三の銅坑跡があり、トヅラ折沢には銅・硫化鉄鉱の露出がみられる。東西唐松沢には銀・鉛坑道に製錬所跡などが残り、鉱夫を守護する十二神社もある。鉱山の稼働状態を示す史料はないが、安政七年(一八六〇)の唐松鉛山対談取究証文(広神村史)が山師と地元との間で取交わされている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by