唐果物(読み)カラクダモノ

デジタル大辞泉 「唐果物」の意味・読み・例文・類語

から‐くだもの【唐果物/唐菓物】

奈良平安時代に、唐からその製法が伝わった菓子粳米うるちごめ・もち米の粉や小麦粉甘葛あまずらの汁などを加えてこね、果物の形などに作って油で揚げる。唐菓子からがし・とうがし

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精選版 日本国語大辞典 「唐果物」の意味・読み・例文・類語

から‐くだもの【唐果物・唐菓物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 粳米(うるちごめ)の粉、小麦粉に甘葛(あまずら)の液を入れてこね、種々の形に作って胡麻油で揚げた菓子。唐の製法を伝えたところからいう。種々の木に飾って用いる。梅枝、桃枝、餲餬(かっこ)、桂心(けいしん)、団喜(だんき)、饆鑼(ひちら)鎚子(ついし)などという菓子の総称。からがし。
    1. [初出の実例]「からくだ物の花いと異なり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)吹上上)
  3. 植物「れいし(茘枝)」の異名

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