唐浜村
とうのはまむら
[現在地名]安田町唐浜
安田村の西に位置し、西隣は下山村(現安芸市)。海岸砂丘上に唐浜、山麓に薬師・東谷・西北、山の中腹に遠山などの集落がある。
中世は安田庄に含まれ、天正一五年(一五八七)の安田庄地検帳では唐浜村として二七〇余筆、総地高二九町八反余が記され、いずれも安田(惟宗)氏分とある。ほかに塩浜分として二三筆と大網三張が書上げられている。同帳によれば当時唐浜村は一六筆の浜屋敷と三〇筆余の屋敷に分れるが、浜屋敷には刀禰四良左衛門、楠木の本にも刀禰が住んでいた。江戸時代に入っても浦分と郷分とに分れ、浦庄屋と郷庄屋が別々に作配する体制が続いた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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