安田町(読み)やすだまち

日本歴史地名大系 「安田町」の解説

安田町
やすだまち

面積:四〇・七六平方キロ

郡南部に位置し、北は笹神ささかみ村と水原すいばら町飛地、東は東蒲原郡三川みかわ村、南は五泉市、西は水原町に接する。阿賀野川が越後平野に流れ出す谷口の右岸にあって、東部には宝珠ほうしゆ(五五九メートル)などの山々が連なるが、西部は越後平野に続く平坦地である。米作・野菜栽培・チューリップの球根栽培のほか、明治期に始まった酪農が盛んである。庵地あんち地区では宝珠山麓で採取される良質の粘土を原料に鉄色の安田瓦が生産される。


安田町
やすたまち

[現在地名]松任市安田町

茶屋ちやや町の東に続く北陸街道(本町通)の両側町で本町。町の長さ一町三八間(皇国地誌)。町のほぼ中央から南へ後町うしろまち通に至る小路があり、東端北側はよこ町への入口となっている。東は火除地を挟んでなか町に続く(「天明五年町絵図」松任市立博物館蔵)。寛文二年(一六六二)の間数改帳(松任町史)に町名がみえ、前掲町絵図には町家の屋並が描かれている。


安田町
やすだちよう

面積:五二・七四平方キロ

田野たの町の北西土佐湾に面する町であるが、町域は安田川沿いに北東へ長く延び、東西四・二キロに対し、南北一二・五キロと長方形に近い。西は安芸市、安田川上流は馬路うまじ村で、海岸沿いに土佐街道(東街道)とよばれた国道五五号が通り、安田川沿いには県道安田―東洋線が走る。町の中心は安田川河口西岸で、近世馬路村魚梁瀬やなせ山林や、町域の四分の三を占める山林から伐出される林産物の積出しと、物資の供給地として発達した在郷町湊町であった。


安田町
やすだまち

[現在地名]姫路市安田一―四丁目

飾西しきさい郡に所属安田村の東寄りに位置する。飾万津しかまつ町二〇町の一つ。かつては安田村のうちで、姫路城下と飾万津を結ぶ街道筋が町場化して当町が形成された。一七世紀中頃の嗣封録(新潟県上越市立高田図書館蔵)に飾万津町は町数二〇とあり、この頃までに安田村の在町として安田町が形成され、飾万津の町奉行支配下にあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「安田町」の意味・わかりやすい解説

安田〔町〕
やすだ

高知県南東部,安田川下流域を占め,土佐湾に面する町。 1925年町制。 43年中山村合体。中心集落の安田は市場町で,酒,醤油の醸造で知られる。安田川流域や海岸段丘の耕地では,野菜の施設園芸が行われる。四国八十八ヵ所第 27番札所神峰寺や北寺,八幡宮などの古社寺がある。海岸部を国道 55号線が通る。面積 52.36km2。人口 2370(2020)。

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