唐臼火葬墳墓(読み)からうすかそうふんぼ

日本歴史地名大系 「唐臼火葬墳墓」の解説

唐臼火葬墳墓
からうすかそうふんぼ

[現在地名]中央町打穴西

山裾の丘陵上にあり、蔵骨器外容器の形から唐臼の名でよばれている。付近には古墳時代後期の横穴式石室墳が散在し、土師質亀甲形の陶棺が出土している。出土した小型陶棺には火葬骨を納めたものもみられ、早くから火葬の風習が広がっていた地域であったと推定される。奈良時代頃と推定されるこの墳墓はなだらかな丘陵の頂部にあり、頂部から下る尾根には、古墳群が残されている。石製外容器は上面を平らに整形して、中央に蔵骨器を入れる穴をうがった下半部が原位置に残されており、少し下がった周囲には二段に方形の列石がめぐっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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