唾壺(読み)ダコ

デジタル大辞泉 「唾壺」の意味・読み・例文・類語

だ‐こ【唾×壺】

つばを吐き入れるつぼ。たんつぼ。
タバコ盆灰吹き吐月峰とげっぽう

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精選版 日本国語大辞典 「唾壺」の意味・読み・例文・類語

だ‐こ【唾壺】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (つば)をはき入れる壺。たんつぼ。
    1. 唾壺<b>①</b>〈東京国立博物館蔵〉
      唾壺〈東京国立博物館蔵〉
    2. [初出の実例]「斎王定畢所請雑物。膳器、銀飯鋺一合、〈略〉銀唾壺一口」(出典延喜式(927)六)
  3. タバコ盆の灰吹き。吐月峰(とげっぽう)
    1. [初出の実例]「其の説く所、唾壺大虵(〈注〉ハイフキからだいじゃ)の説に異ならずと雖も、説法家の拙法の企て及ぶ所に非ず」(出典:東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉三)

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普及版 字通 「唾壺」の読み・字形・画数・意味

【唾壺】だこ

たんつぼ。〔世説新語、豪爽〕王處仲(敦)、酒の後に輒(すなは)ち、老驥(らうき)(老馬)櫪(れき)(かいばおけ)に伏するも 志は千里に在り 烈士年 壯心已(や)まず(魏の武帝、歩出東門行、楽府中の句)を詠じ、如(によい)を以て唾壺を打つ。壺口盡(ことごと)く缺けたり。

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世界大百科事典(旧版)内の唾壺の言及

【坪】より

…尺貫法における面積の単位。歩(ぶ)ともいい,1891年制定の度量衡法では,6尺四方,すなわち36平方尺に等しく,約3.306m2である。分量単位は1/10坪の合(ごう),1/10合の勺(しやく)である。通常,歩が田畑林野の面積を表すのに用いられ,坪は家屋や敷地の広さの表示に使われ,倍量単位は歩のそれと同じであるが,あまり用いない。なお,職域によって大きさを異にし,例えば錦は1寸四方を,革は1尺四方を,墓地は4尺四方を坪と称した。…

※「唾壺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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