ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「唾液腺炎」の意味・わかりやすい解説 唾液腺炎だえきせんえんsialoadenitis 唾液腺の炎症。急性のものはおもに耳下腺に起り,流行性と化膿性に分けられる。流行性耳下腺炎はおたふくかぜともいわれる。化膿性耳下腺炎は,重い全身性疾患のときや手術後に急激に起り,高熱と食事も飲み込めないほどの激痛が現れる。治療は,抗生物質を投与し,膿瘍が生じたら切開排膿する。一方,慢性のものは顎下腺と舌下腺に多く,耳下腺はまれである。唾石などによって軽い圧痛のあるしこりができ,圧迫すると少量の膿が出る。治療には原因を取除き,化学療法を行うが,ときに外科的治療も必要となる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by