喜志邦三(読み)キシ クニゾウ

20世紀日本人名事典 「喜志邦三」の解説

喜志 邦三
キシ クニゾウ

昭和期の詩人 神戸女学院大学名誉教授。



生年
明治31(1898)年3月1日

没年
昭和58(1983)年5月2日

出生地
大阪府堺市

別名
号=麦雨

学歴〔年〕
早稲田大学英文科〔大正8年〕卒

主な受賞名〔年〕
NHK放送文芸賞〔昭和14年〕

経歴
新聞記者を経て、大正14年から神戸女学院大学で詩学などを講じる。かたわら三木露風に師事し、第3次「未来」に参加。昭和8年「雪をふむ跫音」を刊行。他の詩集に「堕天馬」「交替の時」「花珊瑚」などがあり、評論集に「現実詩派」「新詩の門」などがある。戦後は、24年以降「交替詩派」「灌木」を主宰し、新進詩人の育成にもつとめた。また「お百度こいさん」「踊子」などのヒット歌謡曲作詞でも知られる。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「喜志邦三」の解説

喜志邦三 きし-くにぞう

1898-1983 昭和時代の詩人。
明治31年3月1日生まれ。新聞記者をつとめたのち,大正14年から神戸女学院でおしえる。三木露風の「未来」にくわわり,詩集「堕天馬」「交替の時」「雪をふむ跫音」,評論集「現実詩派」「木曜詩話」などを発表。昭和14年NHK放送文芸賞。歌謡曲「春の唄」「踊子」なども作詞。昭和58年5月2日死去。85歳。大阪出身。早大卒。旧姓は笠野。号は麦雨。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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