精選版 日本国語大辞典 「踊子」の意味・読み・例文・類語
おどり‐こをどり‥【踊子】
- 〘 名詞 〙
- ① 踊りを踊る少女。特に、盆踊りで踊る少女。《 季語・秋 》
- [初出の実例]「踊子や生玉の緒のたすきかけ〈清信〉」(出典:俳諧・生玉万句(1673))
- ② 踊りを職業とする女性。
- ③ 幼児の前頭部の骨と骨との間のまだ接合していない部分。ひよめき。おどり。〔医案類語(1774)〕
- ④ ( どじょうを生きたままでみそ汁に入れると、苦しがって踊りあがるところから。元来は僧侶の隠語 ) 「どじょう(泥鰌)」の異名。
- [初出の実例]「昔は出家も世を憚り、蛸は天蓋、泥鰌(どじゃう)はおどりこ」(出典:洒落本・一事千金(1778)一)
- ⑤ 植物「じゃのひげ(蛇鬚)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕