(読み)しわがれる

精選版 日本国語大辞典 「嗄」の意味・読み・例文・類語

しわ‐が・れる しは‥【嗄】

〘自ラ下一〙 しはが・る 〘自ラ下二〙 (「しわ」は「しわぶく(咳)」の「しわ」と同源か) 声がなめらかでなくかすれたようになる。声がかれる。しゃがれる。
今昔(1120頃か)二七「翁き皺枯(か)れ小き音(こゑ)を以て申さく
※俳諧・曠野(1689)員外「隆辰も入歯に声のしはがるる〈冬文〉 十日きくのおしき事也〈荷兮〉」

しゃが・れる【嗄】

〘自ラ下一〙
① 「しわがれる(嗄)」の変化した語。
※俳諧・武玉川(1750‐76)一七「しゃがれた声で迷ひ子の礼」
② しぼみしなびる。老衰する。
※小さい田舎者(1926)〈山田清三郎〉九「孫から逃げられた爺さんのしゃがれた眼には、いつの間にか、暫く忘れてゐた涙が」

しわ‐が・る しは‥【嗄】

〘自ラ下二〙 ⇒しわがれる(嗄)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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