嗷議(読み)ゴウギ

デジタル大辞泉 「嗷議」の意味・読み・例文・類語

ごう‐ぎ〔ガウ‐〕【×嗷議/×嗷儀】

多人数が、勢いを頼みにして無理を主張すること。
「大名一揆の―ども、是よりちと止みにけり」〈太平記・三九〉

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精選版 日本国語大辞典 「嗷議」の意味・読み・例文・類語

ごう‐ぎガウ‥【嗷議・嗷儀】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 多勢をたのんで無理を言い立てること。無理を言い張ること。
    1. [初出の実例]「三塔嗷儀(ガウギ)を以て各各講演を打ち止め」(出典:太平記(14C後)一五)
  3. 力ずくのやり方。または、無法な暴力行為。乱暴。暴行
    1. [初出の実例]「おのれが蹴てんには、いかにも生かじものを。がうぎにてこそいかめ」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)二)
    2. 「おしてむこ入し、がうぎをふるまひ給ふ故」(出典:説経節・おぐり判官(1675)六)

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