(読み)ショク

デジタル大辞泉 「嘱」の意味・読み・例文・類語

しょく【嘱〔囑〕】[漢字項目]

常用漢字] [音]ショク(漢)
ものを頼む。「嘱託依嘱委嘱
目をつける。「嘱望嘱目

しょく【嘱】

仕事などを頼みゆだねること。依頼。「に応じる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「嘱」の意味・読み・例文・類語

しょく【嘱】

  1. 〘 名詞 〙 口ぞえしてたのむこと。頼みまかせること。
    1. [初出の実例]「『破垣』は初め未販売の某婦人雑誌の嘱(ショク)に応じて稿を起せしものにして」(出典社会百面相(1902)〈内田魯庵〉附録)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「嘱」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 15画

(旧字)囑
24画

[字音] ショク
[字訓] たのむ

[字形] 形声
旧字は囑に作り、屬(属)(しよく)声。屬に連属するものの意があり、囑とは人に付託して己の意をつぎ行わせることをいう。〔玉〕に「付囑するなり」とあり、伝言し依頼することを嘱言という。

[訓義]
1. たのむ、ゆだねる。
2. ゆずる。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕囑 佐倍豆留(さへづる)、、志己豆(しこづ)なり 〔名義抄〕囑 ツク・アツク・サヘヅル・アツラフ・ユヅル 〔字鏡集〕囑 アツラフ・ツク・アツク・オキテ・ユヅル・オキテス

[語系]
囑・矚tjiokは同声。付嘱することを囑といい、著目することを矚という。屬tjiokは牝牡相連なる形。ゆえに屬に連及の意がある。

[熟語]
嘱委嘱寄・嘱言嘱謝嘱授嘱書嘱托・嘱託・嘱致嘱筆嘱付嘱咐
[下接語]
依嘱・委嘱・遺嘱・懇嘱・清嘱・付嘱

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android