嘲風弄月(読み)ちょうふうろうげつ

精選版 日本国語大辞典 「嘲風弄月」の意味・読み・例文・類語

ちょうふう‐ろうげつ テウフウ‥【嘲風弄月】

〘名〙 風に吟詠し月を賞でること。風とたわむれ、月をながめて楽しむこと。詩を作って情をのべることをいう。白居易友人元稹に送った手紙「与元九書」に、六朝末の詩文を評して風や月などの景物を詠じただけで中身がないと言ったところから、風流韻事にふけることを批判していうことが多い。
江都督納言願文集(平安後)五・奉為故博陸殿室家被供養自筆法花経御願文「先公之傚白氏。偏嗜嘲風哢月之興

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四字熟語を知る辞典 「嘲風弄月」の解説

嘲風弄月

風に吟詠し月をめでること。風とたわむれ、月をながめて楽しむこと。詩を作って情をのべることをいう。

[使用例] 私は彼の実作が必ずしも「嘲風弄月」と縁を切ってしまったものとは感じない[中村真一郎*雲のゆき来|1965]

[解説] 白居易が友人のげんしんに送った手紙に、六朝末の詩文を評して風や月などの景物を詠じただけで中身がないと言ったところから、風流韻事にふけることを批判していうことが多いことばです。

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