噞喁(読み)けんぎょう

精選版 日本国語大辞典 「噞喁」の意味・読み・例文・類語

けん‐ぎょう【噞喁】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「げんぎょう」とも )
  2. 魚が水面に口を出して呼吸すること。あぎとうこと。また、転じて、はげしく口論、抗議すること。けんぐ。けんぐう。
    1. [初出の実例]「然則件村出来相論之条不審由、衆徒所噞喁也」(出典高野山文書‐永治二年(1142)二月一五日・金峯山寺牒)
    2. [その他の文献]〔左思‐呉都賦〕
  3. げぎょ(懸魚)
    1. [初出の実例]「摠じて殿堂に藻草や波やなんどを画にかき、鴟吻と云たり噞喁と云たり鰭板と云も、皆火災を除かんとて祝て云ぞ」(出典:史記抄(1477)一五)

けん‐ぐう【噞喁】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ぐう」は「喁」の慣用音 ) =けんぎょう(噞喁)
    1. [初出の実例]「泥水に噞喁(ケングウ)しては却て鮒や鰌(どじょう)に軽蔑されるです」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵電影)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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