はなひり‐の‐き【嚔木】
- 〘 名詞 〙 ツツジ科の落葉低木。北海道、本州の近畿以北の山地に生える。高さ一~二メートル。葉は互生しほとんど無柄、倒卵形ないし長楕円形、長さ二~八センチメートル、縁に毛状の鋸歯(きょし)がある。夏、枝先に苞葉のある総状花序をつくり、淡緑色で先の五裂した壺状花を多数つける。花序には細毛が密生する。「はなひり」は「くさめ」の意で、葉の粉末が鼻にはいるとくしゃみが出るところから名づけられたもの。葉には毒成分があり、粉末は殺虫剤に用いた。漢名に木藜蘆を当てるが誤用。くさめのき。うじころし。〔物品識名(1809)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 