四ヶ小野(読み)しかおの

日本歴史地名大系 「四ヶ小野」の解説

四ヶ小野
しかおの

[現在地名]宇部市大字小野・大字荒瀬・大字櫟原・大字如意寺一帯

厚狭あさ郡の北東山間部の広域をさす地名。域内には厚東ことう川の支流大田おおだ川が南流する。

貞治三年(一三六四)一〇月二〇日付浄名寺知行分目録(「寺社証文」所収浄名寺文書)に「末延郷四ケ小野」とみえる。また伊勢神宮の御師が守札の配布先を記した中国九州御祓賦帳の享禄五年(一五三二)分に「四ケ小野 浄住寺」とみえる。

さらに天正一六年(一五八八)七月二日付の児玉外記家文書(「閥閲録」所収)に「長門国厚東郡四ケ小野内二千四石五斗余地等之事 全可知行之状如件」とあり、児玉小四郎が四ヶ小野の二千四石余などの地の知行を毛利輝元より許されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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