四分律宗(読み)シブンリツシュウ

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「四分律宗」の意味・読み・例文・類語

しぶんりつ‐しゅう【四分律宗】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。仏教の宗派の一つ。四分律によって唐代に南山の道宣が開いた一宗。日本には、天平勝宝六年(七五四)唐僧鑑真(がんじん)によって伝えられた。律宗。
    1. [初出の実例]「然独流後代唯曇無徳部四分律宗而已」(出典八宗綱要(1268))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の四分律宗の言及

【律宗】より

戒律とくに《四分律》を所依(しよえ)として開宗された。東晋時代に《十誦律》《四分律》《摩訶僧祇律(まかそうぎりつ)》などの律部経典が中国に伝訳されると,律に関する研究が盛んとなり,特に《四分律》が北魏の法聡と慧光(468‐537)によって重視され,四分律宗が成立するが,のちに三つの分派を生じた。慧光の系統をうけた唐初の道宣は,終南山に住して《四分律行事鈔》をはじめとする戒律学の5大部を著して南山律宗を開いた。…

※「四分律宗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む