四分村(読み)しぶむら

日本歴史地名大系 「四分村」の解説

四分村
しぶむら

[現在地名]橿原市四分町

木殿きどの村北方、飛鳥川両岸に位置する。シブはアソブ(母音脱落)、ソブの転訛か。「和名抄遊部あそぶべ郷の地か。「令集解」喪葬令には「遊部ハ大倭国高市郡ニ在リ」とあり、飛鳥川に沿って蘇武そぶ井・蘇武橋・尊坊そんぼ(現今井町)俗称をはじめ、ソブ田(現高市郡明日香村大字豊浦)・北蘇武口(現今井町)・ソブソフ(現東竹田町)の小字が残る。「三代実録」元慶四年(八八〇)一〇月条の「大和国高市郡夜部村」の夜部は部の転、四分しぶはヨブであるという(大和志料)

文禄検地村高四〇三石。近世を通じて高取藩領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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