四塩化エチレン(読み)しえんかエチレン(その他表記)tetrachloroethylene

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「四塩化エチレン」の意味・わかりやすい解説

四塩化エチレン
しえんかエチレン
tetrachloroethylene

化学式 C2Cl4 。慣用的にこの名称が使われているが,化学名としてはテトラクロロエチレンが正式である。パークロロエチレン,パークレンともいう。無色液体沸点 121℃,融点-19℃。水には不溶であるが,ベンゼンエーテルエチルアルコールクロロホルムと任意の割合で混る。不燃性であるところから,ドライクリーニング溶剤として用いられる。アセチレン塩素から製造する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の四塩化エチレンの言及

【駆虫薬】より

…副作用は悪心,嘔吐,下痢など。(8)四塩化エチレン コウチュウ,カイチュウに有効。殺虫作用もある。…

※「四塩化エチレン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む