四天木村（読み）してぎむら

日本歴史地名大系

四天木村
してぎむら

• 千葉県：山武郡
• 大網白里町
• 四天木村

[現在地名]大網白里町四天木

今泉（いまいずみ）村の南に位置し、東は九十九里海岸に臨む。土気（とけ）往還が通る。正保国絵図に村名がみえ、高五八四石。寛文八年（一六六八）の鷹場五郷組合帳では真亀組に属し、旗本宮城領三〇〇石余・同新庄領二六〇石余。元禄郷帳では高六四二石余。寛政五年（一七九三）の上総国村高帳では高六〇一石余、家数一六九、幕府領と旗本赤井・新庄領。浜芝地の開発が進み、享保二〇年（一七三五）には新田三五町七反があった（「新田場村々反別覚」富塚家文書）。その後も開拓され、旧高旧領取調帳では高九二六石余に増加している。幕府領と赤井・新庄領および要行（ようぎよう）寺領。寛政七年の将軍徳川家斉の鹿狩では勢子人足四八人を出した（「山辺郡人足控」大原家文書）。元禄三年（一六九〇）塩場頭をめぐって南隣の浜宿（はまじゆく）村（現白子町）と争論が起こったが、当村は延宝四年（一六七六）に浜の長さ七五〇間と定められ、塩年貢九〇俵、船役銭永二貫三〇〇文も毎年上納していると主張している（内山家文書）。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」