世界遺産詳解 の解説 しせんジャイアントパンダほごくぐん【四川ジャイアントパンダ保護区群】 2006年に登録された世界遺産(自然遺産)。中国四川省の大渡河と岷江の間、邛崍(きょうらい)山脈と夾金山脈にはさまれた9245km2のエリアは、7つの自然保護区と9つの風景名勝区で構成される豊かな自然と景勝に恵まれた地域である。ここは、絶滅の危機にあるジャイアントパンダの30%以上が棲む、世界最大の生息地であり、パンダと同じく絶滅が危惧されている稀少動物のレッサーパンダ、ユキヒョウ、ウンピョウも暮らしている。また、この一帯は豊かな森林地帯で、5000~6000種の植物が自生し、6430万~180万年前の第三紀(地質時代)の熱帯雨林によく似た植物相となっていることから、植物学的な関心も集めている地域である。◇英名はSichuan Giant Panda Sanctuaries - Wolong, Mt Siguniang and Jiajin Mountains。四川は中国語でスツゥアンと発音する。 出典 講談社世界遺産詳解について 情報
百科事典マイペディア の解説 四川ジャイアントパンダ保護区群【しせんジャイアントパンダほごくぐん】 中国の中西部,四川省にあるジャイアントパンダの保護区。保護区は省都の成都西方の山地を流れる岷江と大渡河の間に位置する,臥竜など7つの自然保護区と,四姑娘山など9つの風景名勝区にある。この地域には世界のジャイアントパンダの30%以上が生息するといわれる最大の生息地で,保護区の中心である臥竜には世界で唯一のパンダの保護研究センターがある。2006年世界自然遺産に登録。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報