四庫分類法(読み)しこぶんるいほう(その他表記)Classification of Ssu-ku chu’on-shu

図書館情報学用語辞典 第5版 「四庫分類法」の解説

四庫分類法

中国で最も普及した漢籍分類法で,経史子集の4部に分ける分類法.『隋書経籍志』(656年以後)に初めて現れた.それ以前の宮廷の蔵書分類は甲乙丙丁の4部からなり,乙が子で丙が史と順序が異なっていた.経部は儒教経典とその注釈評論など,史部は歴史と地理に実際の政治や法律書,書籍や金石の目録も含む.子部は儒家と異なる諸子百家の書で,天文暦算や医薬,卜占陰陽,芸術,その他の雑著を含む.集部は詩文を始めとした文芸作品とその評論,および文人学者の著作集と全集を収める.戯曲小説類は清以前は書物と認められなかったが,民国以後は重視され,集部に含める.清の乾隆帝(1711-1799)が天下の書を集め,『四庫全書』を編纂,各部のもとに類・属を設け,体系を整備した.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

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