日本歴史地名大系 「四方坂」の解説 四方坂しほうざか 宮城県:刈田郡蔵王町平沢村四方坂平沢(ひらさわ)の北西、柴田郡村田(むらた)町境辺りに標高三六五メートルの四方峠があり、その傍らの高地をいう。八町(はつちよう)坂ともいう。眺望がきくのでこの名があるというが、「観蹟聞老志」によれば、四面すべて坂道であるからと記す。文治五年(一一八九)の奥州合戦では「於根無藤与四方坂之中間、両方進退及七ケ度」ほどの激戦があった(「吾妻鏡」同年八月一〇日条)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by