四皓(読み)しこう

精選版 日本国語大辞典 「四皓」の意味・読み・例文・類語

し‐こう‥カウ【四皓】

  1. ( 「皓」はひげと眉が白いこと ) 中国、漢の高祖の時、世をのがれて商山に隠れた四人の老人東園公(とうおんこう)綺里季(きりき)夏黄公(かこうこう)・甪里先生(ろくりせんせい)総称商山四皓。商老。
    1. [初出の実例]「三楽之叟、比此有愧、四皓之老、対此非儔」(出典三教指帰(797頃)下)
    2. 「秩父は伯夷が仁を説き、和田は四皓(しカウ)が義を守る」(出典:浄瑠璃鎌倉三代記(1716)二)
    3. [その他の文献]〔揚雄‐解嘲〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の四皓の言及

【商山四皓図】より

…中国,秦末に商山(陝西省商県)に乱を避けて隠居した4人の老人を画題とする絵画をいう。四皓とは東園公,夏黄公,甪里(ろくり)先生,綺里季の4人で,鬚眉がみな白かったのでこのように呼ばれた。水墨人物画の主題としてとりあげられ,中国の影響を受けた日本では室町時代から江戸時代にかけて,多くの作品が制作された。…

※「四皓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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