四至牓示(読み)シシボウジ

デジタル大辞泉 「四至牓示」の意味・読み・例文・類語

しし‐ぼうじ〔‐バウジ〕【四至×牓示】

荘園区域を示すために四方に置かれた標識。12世紀には立券荘号とともに設置され、官使・国司・領家使・荘官が立ち会い、後証のために四至牓示図(荘園絵図)が作られた。

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精選版 日本国語大辞典 「四至牓示」の意味・読み・例文・類語

しじ‐ほうじ‥ハウジ【四至牓示】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しじぼうじ」とも。「牓示」はしるしとなる杭(くい)や札などのこと ) 四方への行先をしるした道しるべの杭や立札
    1. [初出の実例]「不定四至牓示者有向後之煩〈略〉建久九年十二月日」(出典:東大寺続要録(1281‐1300頃)寺領章)
    2. 「松杉を目当に植る四至傍示」(出典:雑俳・花見車集(1705))

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