牓示(読み)ホウジ

  • ×牓示/×牓×爾
  • ほうじ〔ハウ〕
  • ぼうじ

デジタル大辞泉の解説

《「ぼうじ」とも》
領地・領田の境界を示すために、くいや石柱などを立てること。また、その立てたもの。
馬場の仕切り。
庭の築垣(ついがき)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

所領の境界に立てる標示。牓示が公領や荘公両属型の所領に一般に立てられた形跡はないので,もっぱら寺社境内,または一円不輸ないし不入権などを持つ排他的領域性の明確な荘園に立てられたものと考えられる。本来は東西南北四隅(四至(しいし))に立てるたてまえであったようだが,地形・領有関係上の事情などから,任意に必要な個所にも立て加えられるようになった。一般に荘園に牓示を打つ行為(〈牓示打ち〉という)は,荘園が上述のような排他的領域性をもった所領として立券されるときに,領主の使,荘官,官使(朝廷の使)や国使(国衙の使)の共同作業として行われており,朝廷・国衙の公的承認のうえに将来の紛争を防止する意味をこめて立てられたことを示している。

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