日本歴史地名大系 「四阿屋山」の解説 四阿屋山あずまやさん 長野県:東筑摩郡四阿屋山麻績(おみ)盆地の南、西条(にしじよう)盆地の東にそびえる山。この山は麻績・坂北(さかきた)の盆地を鎮めるいわゆる筑北三山の一つで、標高一三八七メートル。その尾根は東は修那羅(しゆなら)峠から小県(ちいさがた)郡の子檀嶺(こまゆみ)岳に連なり、南は筑摩山脈に延びる。その南に大沢(おおさわ)山(一四三九・八メートル)が続き、南西には東条(ひがしじよう)川の上流を挟んで大洞(おおぼら)山(一三一五・九メートル)がある。頂上を中心に東は坂井(さかい)村、西は坂北村、南は本城(ほんじよう)村、北は麻績村に属している。この山はコクサギ岳や大洞山とともに、第三紀の麻績累層の砂岩や礫岩からなっており、岩や岩の貫入による硬質変成岩が硬いので、浸食が進むにつれて現在のように高くそびえるようになった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報