四鰓類(読み)しさいるい(その他表記)Tetrabranchiata

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「四鰓類」の意味・わかりやすい解説

四鰓類
しさいるい
Tetrabranchiata

軟体動物門頭足綱四鰓亜綱に属する古生物オウムガイ類,アンモナイト類を含む。オウムガイ類は現在も生き残るものがあるが,特に古生代前期に多く示準化石がある。アンモナイト類はデボン紀に現れ,古生代後期から中生代において繁栄し,中生代の終わり頃に絶滅,多くの示準化石がある。ただし,アンモナイト類が四つの鰓 (えら) をもつかどうかは確認できない。したがって,近年では,頭足類を,オウムガイ亜綱,菊石 (アンモナイト) 亜綱,鞘形亜綱に3分類することが多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の四鰓類の言及

【オウムガイ(鸚鵡貝)】より

…オウムガイ類の眼は,二鰓(にさい)類(イカ・タコ類)のそれが,無脊椎動物中もっとも発達しているのに比し,中に海水が満たされ,レンズがないきわめて原始的構造である。また,えらは左右2対あり,四鰓類と呼ばれる。腕は,二鰓類のように伸縮せず,筋肉質のさやの中に収まる短いひげ状の触手で,口の周囲を取り巻いて二重にあり,60~90本ある。…

※「四鰓類」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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