回男(読み)まわしおとこ

精選版 日本国語大辞典 「回男」の意味・読み・例文・類語

まわし‐おとこまはしをとこ【回男】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 遊郭で、回し方の男。江戸吉原では遊女の座敷内の雑事をやり、深川など岡場所では女郎送り迎えなどをする。
    1. [初出の実例]「廻し男半七『おはなさん、明てもよしかへ』」(出典:洒落本・寸南破良意(1775)新ござ)
  3. 客席に行く芸者に従って、箱に入れたりした三味線を持って行く男。まわし。箱。箱回し。箱屋。
    1. [初出の実例]「小助、継ぎ棹の三味線を〈略〉持ったる廻(マハ)し男(ヲトコ)」(出典歌舞伎彩入御伽草おつま八郎兵衛)(1808)序幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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