団七九郎兵衛(読み)だんしち くろべえ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「団七九郎兵衛」の解説

団七九郎兵衛 だんしち-くろべえ

人形浄瑠璃(じょうるり)の登場人物
並木千柳,三好松洛(しょうらく),竹田小出雲合作で延享2年(1745)に初演された「夏祭浪花鑑(なにわかがみ)」中の魚屋あがりの侠客。その衣装柿色弁慶縞(じま)で,団七縞とよばれ流行した。また歌舞伎にもとりあげられた。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の団七九郎兵衛の言及

【夏祭浪花鑑】より

…《摂陽奇観》はほかに,1744年冬に堺の魚売りが長町裏で人を殺し,翌春露顕して処刑された話を,実説として掲げる。男達(おとこだて)団七九郎兵衛は,恩を受けた玉島兵太夫の子息磯之丞とその愛人琴浦を守るために,欲に目がくれて琴浦をかどわかそうとした舅義平次を,心ならずも長町裏で殺す。団七と盟約を交わした一寸(いつすん)徳兵衛と釣船三婦(さぶ)は,団七に親殺しの刑罰を免れさせるために心を砕くが,磯之丞の帰参を見届けて団七は縄にかかる。…

※「団七九郎兵衛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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