団令子（読み）ダン レイコ

新撰 芸能人物事典 明治～平成

団 令子
ダン レイコ

職業

女優

本名

浜田 令子(ハマダ レイコ)

旧名・旧姓

森 令子

生年月日

昭和10年 3月26日

出生地

京都府 京都市下京区

学歴

鴨沂高卒

経歴

高校卒業後モデルとなり、昭和31年ミス着物コンテスト1位。32年東宝にスカウトされ「目白三平・うちの女房」でデビュー。「重役の椅子」「結婚のすべて」「若い獣」などで好演したあと、34年「大学のお姐ちゃん」から始まる〈お姐ちゃん〉シリーズに中島そのみ、重山規子と共に主演、健康的ではつらつとした色気をふりまき一躍東宝の看板女優となった。黒沢明「椿三十郎」「赤ひげ」、成瀬巳喜男「女が階段を上る時」、小津安二郎「小早川家の秋」などにも出演した。他の代表作に「野獣死すべし」「ある大阪の女」「素晴らしい悪女」「女体」「血と砂」「大冒険」などがある。41年に医師・浜田晃と結婚するが44年スモン病で死別。その後、テレビや舞台に出ていたが、49年頃芸能界を離れる。平成元年映画「砂の上のロビンソン」に出演して1度だけカムバックしたが、以後は再び芸能界から遠ざかった。

受賞

エランドール賞(昭32年度)

没年月日

平成15年 11月24日 (2003年)

家族

長男=団 優太(俳優)

伝記

ふりむけば昭和―城卓矢から藤尾茂まで四十二人を語る“昭和脇役列伝”東宝行進曲―私の撮影所宣伝部50年 立石 一夫 著斉藤 忠夫 著(発行元 鶴書院,星雲社〔発売〕平凡社 ’06’87発行)

出典　日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典　明治～平成」（2010年刊）