国民対話カルテット(読み)コクミンタイワカルテット

デジタル大辞泉 「国民対話カルテット」の意味・読み・例文・類語

こくみんたいわ‐カルテット【国民対話カルテット】

チュニジア民間4団体から成る連合体。2013年、労働組合の全国組織であるチュニジア労働総同盟(UGTT)が、経営者団体の産業・商業・手工業同盟(UTICA)、全国弁護士連盟(ONAT)、人権擁護連盟(LTDH)に呼びかけて結成ジャスミン革命後の民主化過程で、激しく対立する与党(イスラム派)と野党(世俗派)を仲介し、多元的な民主主義の構築に決定的な貢献をしたとして、2015年にノーベル平和賞を受賞した。

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共同通信ニュース用語解説 「国民対話カルテット」の解説

国民対話カルテット

チュニジア労働総同盟(UGTT)を中心に、工業商業手工業連盟(UTICA)、人権擁護連盟、全国弁護士会の4者が2013年夏に結成した組織。11年のジャスミン革命後、イスラム政党と世俗政党の対立が深まり、政治家暗殺や反政府デモなどで社会不安が高まる中、発足した。与野党協議の仲介役として始動し、憲法制定や大統領選などの主要政治日程をまとめたロードマップを作成。21政党が合意し、14年1月の民主的な憲法制定につながった。(共同)

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