国連麻薬特別総会(読み)こくれんまやくとくべつそうかい(その他表記)General Assembly Special Session on World Drug Problem

共同通信ニュース用語解説 「国連麻薬特別総会」の解説

国連麻薬特別総会

国連加盟国が、世界の薬物問題に特化して現状や今後の政策を協議する会議。今回は18年ぶりの開催だった。53カ国で構成する国連麻薬委員会と違い、全加盟国が対象外務省厚生労働省警察庁の担当者らからなる日本政府代表団には今回、民間から初めて「ダルク女性ハウス」の上岡陽江かみおか・はるえ代表ら2人が顧問として加わった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国連麻薬特別総会」の意味・わかりやすい解説

国連麻薬特別総会
こくれんまやくとくべつそうかい
General Assembly Special Session on World Drug Problem

1998年6月,国連麻薬取引禁止条約の採択 10周年を記念し,国際的な取締り強化を目指して開催された国連の特別総会。麻薬サミットとも呼ばれ,約 150カ国が参加した。「麻薬乱用・撲滅の 10年」を宣言した 90年の第1回総会以降も状況は悪化一途をたどり,麻薬使用者は世界中で1億 9000万人にも上るといわれる。このため総会では麻薬需要の抑制のほか,不法作物の生産撲滅と代替作物の開発,麻薬取引に伴うマネーロンダリングの禁止,アンフェタミン系興奮剤の規制,司法協力などについて議論し,2008年までに需給量を大幅に削減することを中心とする政治宣言を採択した。同時にそれらを実行するための行動計画と原則宣言も採択された。

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