国道二二九号(読み)こくどうにひやくにじゆうきゆうごう

日本歴史地名大系 「国道二二九号」の解説

国道二二九号
こくどうにひやくにじゆうきゆうごう

江差小樽を結ぶ実延長二八七・三キロの国道。江差町から北海道の西海岸線を通り乙部おとべ町―熊石くまいし町―大成たいせい町―北檜山町―瀬棚せたな町―島牧しままき村―寿都すつつ町―蘭越らんこし町―岩内いわない町―共和きようわ町―とまり村―神恵内かもえない村―積丹しやこたん町―古平ふるびら町―余市よいち町を通る。

近世に幕府巡見使が和人地巡見にきたときには、江差町から乙部村(現乙部町)まで国道二二九号の基となった陸路(ときには海岸沿い)を行き、乙部村から折返すことになっていた(「福山秘府」ほか)。乙部村以北へは海岸沿いに船を利用していた。松浦武四郎は弘化三年(一八四六)に江差から陸路でセタナイまで至り、以北は海路をとったが、安政三年(一八五六)の新道開削調査のための旅では、関内せきない(現熊石町)をたち海岸沿いを陸行してフトロ場所に至り、後志利別しりべしとしべつ川を上りセタナイ場所に出て、ほぼ現二二九号と同じ行程で島牧磯谷いそや(現寿都町)から雷電らいでん山越して岩内に、さらにフルウ(古宇、現神恵内村)神威かむい(現積丹町)に至っている(廻浦日記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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