日本大百科全書(ニッポニカ) 「国際オートメックス」の意味・わかりやすい解説
国際オートメックス
こくさいおーとめっくす
International Automex
オートメックスはAutomatic Message Exchange Serviceの略称で、企業内で外国にあるいくつかの支店と国内の本社などと通信するような場合、最少の設備と人員で、自社の専用回線間の電文(メッセージ)を自由に交換、配信するサービスをいう。自社の国内外の通信相手先それぞれを国際専用回線で結んだ場合、通信相手の数だけ回線と端末設備が必要になる。そのうえ、電文を中継する場合には人手が必要となる。こうした国際専用線の非合理的な使用を避けて、ユーザーに効率的に使用してもらうため、そのユーザーの国際専用回線をKDD(現KDDI)のコンピュータに接続して、電文を自動中継および交換するものであり、1973年(昭和48)から開始、89年(平成1)までサービスの提供がなされた。
[福田啓民・徳味昭二]