国際石油カルテル(読み)こくさいせきゆカルテル(英語表記)international petroleum cartel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際石油カルテル」の意味・わかりやすい解説

国際石油カルテル
こくさいせきゆカルテル
international petroleum cartel

石油供給独占をねらいとして,国際石油資本メジャーズ)の間で結ばれたカルテル。市場の分割と,生産制限(1928)を出発点にして形成され,ヨーロッパ市場分割協定(1930)から製品価格の協定(1932)にまで発展した。これらの協定はさらに,世界の石油製品の価格をアメリカ,メキシコ湾岸の相場に準じて決める協定にまで発展。1948年にアメリカ合衆国側から協定破棄の通告があったが,石油製品の価格決定には長年商慣習としてその後も影響を及ぼした。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android